依存体質・依頼体質・自律体質・自立体質
人は誰かの役に立ち、人は誰かを支え、誰かの支えの上に成り立っています。
自分でできることを提供し、自分のできないことを提供してもらいます。そのモノやサービスの交換ツールがお金です。そもそも、傍を楽に楽しくするからはた(傍)らく(楽)のです。
何でも自分でできるようになると、「器用貧乏」になりかねません。
人には得手と不得手がありますから、苦手を克服する時間を省いて、苦手なものは人に助けてもらうことで時間も労力も削減でき、得意なことで人の役に立つことで、その対価を得られ金銭的に豊かになれるのです。
①依存体質とは、自分の意見や考えを持たず、人や情報に振り回されているレベルのことをいいます。もちろんすべてを依存しているわけではなく、何かの項目で依存が目立つ体質です。
②依頼体質とは、頼むべき人が周囲に存在しているレベルのことをいいます。
周囲に優秀な人が集まり、自分が望むことを専門的・実務的に協力してくれる状態です。お金持ちの周りが、まさにこの状態になっています。
③自律体質とは、自己管理ができ、自分で判断や決断ができるレベルのことをいいます。
時間管理や金銭管理など自律ができ、判断や決断をできる基準や水準を持っています。お金持ちと呼ばれる人のほとんどがこの体質です。
④自立体質とは、自分で何でもやろうとするレベルのことをいいます。
器用貧乏といわれるように、何でも自分でやろうとするあまり、人にものを頼めず、お金を使うことは少ないのですが、時間を取られ、結局金銭的な豊かさからは遠のいていきます。
ちょうどいいお金持ちとは、判断や決断のための基準を持ち合わせた(自律体質)人で、周囲に優秀なサポーターがいる(依頼体質)人です。
決して「器用貧乏」にならないこと
「自分で家を建て、車を作り、料理を毎日作り、衣服を作る。毎日子供たちに学問を教え、時々自分で髪を切り、遊園地のような施設を作り子供たちと遊んでいる」
私の周りにはこのようなスーパーマンは存在しません。
なんでも自分でできるようになると、組織も社会も必要なくなります。
世界中のすべての人類が、何でも自分でできる自給自足なんてことはありえません。
人は誰かの役に立ち、誰かの支えの上に成り立っています。
自分でできることを提供し自分のできないことを提供してもらうという「双方向で相手のできないことを楽にする(傍を楽にする)」から傍楽(はたらく)なのです。
そのはたらく労力を数値化したのが対価であり、この仕組みを熟知している人ほど、自分の能力が、どこで・誰の役立つのかを知っています。
だからこそ、お金がもらえ、上手なお金や時間が使えるのです。
ちょうどいいお金持ちは、自らの分をよく知り、時間とお金を大切に使う。
人にお金を払いサービスを受け、人の役に立ち対価を得ることを知っている。
ちょうどいいお金持ちは、自律型依頼体質である。