お金持ちは「可能性を探る脳」を持っている
日本では、3+7=□といった計算を幼少期から繰り返し行っています。
そのため、勉強すれば、運動すれば、友達がいればという足し算的な未来予測を無意識にしてしまいます。
一方海外では10=□+□といった計算を繰り返しているため、答えは一つではなく、10になるための「可能性を探る脳」が必然的に養われていきます。
3+7でもいい、6+4でもいい、ありとあらゆる可能性を探る脳を鍛えているわけですから、目標や目的に向かってあれこれ創意工夫する脳になっていきます。
「努力すれば必ずいい結果になる、マジメに生きてさえいれば幸せになれる」という足し算的な思考でミスや予想外の展開に弱い日本人に対し、海外の教育は、目的や結果に行き着くには現状からどう行動すればよいかを常に考え、様々なプロセスの仮説を立てる習慣を大切にしているのです。
私も努力は好きですが、行動に失敗はつきものです。その失敗から反省することや修正することを教えることが、いい結果に結びつくまで行動できる人間を育てます。
誰かのせいにする「言い訳人生」からの脱出
人は、何か問題が起こると、「親が言うから」、「上司の指示だから」、「みんなやっているから」と人のせいにしがちです。
また、「一生懸命やりました」、「頑張っています」など、悪い結果が出ているにも関わらず反省どころか言い訳をしがちです。
さらに、「言われたとおりにやっています」、「マニュアルに書いてあります」、「今までこうしてきました」などの手段の正当化をすることさえあります。
これらは、今後「目標や目的に向かうため」にはとても邪魔な存在です。
結果がすべてとは言いません。プロセスが不要とも言いません。
「結果がすべての始まり」だと意識改革を行ってほしいのです。
誰しも100%望む結果を出し続けられるわけはありません。だからこそ、悪い結果や不満足な結果が出たら、反省や修正をするために邪魔な言い訳を排除することが「改善」という良い方向に進む第一歩なのです。
過去の栄光にしがみつく「自分本位」からの卒業
私は30歳で起業し、現在52歳に至るまで、お客様の「生活やお金・金融に関する相談」を繰り返して参りました。
世間一般的な「一時間当たりいくら」という相談とか、なんらかの「金融商品が売れるまでの相談」などではなく、家計や経営の予算を依頼主と共に考え、年間を通して何度も相談を重ね、決算に至るまで企画の遂行とその習慣化の伝授をお手伝いする継続的な相談を行ってまいりました。
その中で、「勉強した・いい学校を卒業した・一流企業に勤めた・資格もたくさん取得した。しかし、貯金もできず、時間に追われ、家族との対話もなく、定年まで仕事づけの人生を送ってきた」という方々にあまりにも多くお会いしてきました。
どんなに努力精進をしても報われなかった・何をやってもうまくいかないという人たちの特徴は、
①過去の栄光にしがみついている
②主語が常に自分なのです。
勉強したのも自分、いい学校を卒業したのも自分、一流企業に勤めたのも自分、資格を取得したのも自分、常に自分を主語にして過去の栄光にしがみついているのです。
お金は自分で作るものではなく、相手が支払ってくれるものです。
究極を言えば、どんなに能力がなくても、相手が気に入ってくれれば対価を得ることは可能なのです。
「将来の理想」に向かって突き進む人生観
過去の学歴や資格取得などとは無関係に、将来に向けて具体的な計画を立てそれを遂行していく方々は、わずか10年、20年の間に目的・目標を達成し、理想の姿にどんどん近づいていきます。
過去はどんなにあがいても変わりませんが、これからの将来はいかようにも変えられることを彼らは知っているからです。
今の自分がどうであれ、今の状況がどうであれ、将来の理想の姿を明確にイメージし近づく努力を惜しまないのです。
大切なことは、過去の栄光にしがみつくのではなく、
①将来の理想の姿を
②具体化し、
③現在の自分の姿を正確に把握したうえで、
④どうすれば理想に近づけるか、
⑤様々なルートを模索するという、
「逆算の可能思考」を身に付けるということです。
言い訳人生を、可能性を探る人生に、過去の栄光を未来の目標に
変えることができる人が、ちょうどいいお金持ちになれる。